中央競馬【GI】天皇賞(秋)

天皇賞(秋)

天皇賞(秋)(てんのうしょう・あき)は、日本中央競馬会 (JRA) がは東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走 (GI) である。
正賞は天皇賞、日本馬主協会連合会会長賞。
第1回とされる「帝室御賞典」は1937年(昭和12年)に行われているが、JRAが前身としている「The Emperor's Cup(エンペラーズカップ)」まで遡ると1905年(明治38年)に起源をもち、日本で施行される競馬の競走では最高の格付けとなるGIの中でも、長い歴史と伝統を持つ競走である。現在は賞金のほか、優勝賞品として皇室から楯が下賜されており、天皇賞を「盾」と通称することもある。
天皇賞は春・秋に年2回施行されており、春は京都競馬場で「天皇賞(春)」、秋は東京競馬場で「天皇賞(秋)」の表記で施行されている。記事内ではそれぞれ「天皇賞(春)」または「春の競走」、「天皇賞(秋)」または「秋の競走」と表記する。
春の競走と秋の競走は開催地など競走条件が異なるものの同じ「天皇賞」であり、施行回数は春→秋と施行順に加算している。
同一の競走名で1年に複数回施行する競走は、現在の中央競馬で本競走のみである。

概要

3歳以上の馬(外国産馬・外国馬を含む)による重賞競走(GI)。施行距離は1938年(昭和13年)から1983年(昭和58年)まで、春と同様に芝3200メートル。1984年(昭和59年)から芝2000メートルに短縮された。距離変更には賛否両論があったが、短縮後は中距離の最強馬決定戦として位置付けられた。施行時期も長年11月下旬で定着していたが、1981年(昭和56年)から10月下旬 - 11月初旬に繰り上げられた。
2000年(平成12年)よりジャパンカップ・有馬記念とともに「秋の古馬三冠競走」とされ、同一年に行われる3競走を全て優勝した馬に褒賞金が贈られるようになった。
正式名称は「天皇賞」であるが、JRAでは施行距離が短縮された1984年(昭和59年)以降「天皇賞(秋)」と表記している。

競走条件

以下の内容は、2016年現在のもの。

出走資格:3歳以上のサラ系競走馬(出走可能頭数:最大18頭)

  • JRA所属馬
  • 地方所属馬(優先出走権を得た馬のみ)
  • 外国調教馬(JRA所属の外国産馬とあわせて最大9頭まで)

負担重量:定量(3歳56kg、4歳以上58kg、牝馬2kg減)
3歳馬は負担重量が軽減されており、4歳以上の馬に比べ重量面で優遇されている。

出馬投票を行った馬のうち、以下の優先出走権を得ている馬から優先して割り当て、その他の馬は「通算収得賞金」+「過去1年間の収得賞金」+「過去2年間のGI・JpnI競走における収得賞金」の総計が多い順に割り当てる。出馬投票締切の結果、出走申込頭数が出走可能頭数を超えた場合は、別に定めた方法または抽選で出走馬を決定する。

優先出走権を得られる条件

  • 出馬投票を行っている外国調教馬
  • レーティング順位の上位5頭
  • 当該年に行われる以下の競走のいずれかで1着となった馬(中央・地方の所属は問わない)
  • 当該年に行われる以下の競走のいずれかで2着以内に入着した地方競馬所属馬

賞金

  • 春(2017年、第155回)の1着賞金は1億5000万円で、以下2着6000万円、3着3800万円、4着2300万円、5着1500万円。
  • 秋(2017年、第156回)の1着賞金は1億5000万円で、以下2着6000万円、3着3800万円、4着2300万円、5着1500万円。

1937年(昭和12年)に帝室御賞典が年2回施行に集約されて以来、天皇賞は日本国内で有数の高額賞金競走である。優勝馬の馬主に与えられる御賞典(優勝杯、優勝楯)の金銭的価値を一切考慮に入れないとしても、長い間、1着賞金の額は中央競馬で行われる競走の中でも上位を保ち続けた。2017年(平成29年)は、日本国内で施行する競馬の競走としてジャパンカップ・有馬記念の3億円、東京優駿(日本ダービー)の2億円に次ぐ高額の1着賞金が設定されている。

コース

東京競馬場の芝コース、2000メートルを使用。
スタート位置は第1コーナーの奥に設けられた「ポケット地点」と呼ばれる。スタートから120メートルほどで第2コーナーにかかり、第2コーナーから向正面にかけての700メートルは落差2メートルの緩やかな下り勾配となる。その後、向正面の半ばから約1.5メートルの急な上り坂になる。これを上りきるとまもなく第3コーナーに入り、カーブを回りながら約1.8メートル下る。第4コーナーからは上り勾配に転じ、直線に入る。ゴールまでの直線は約525メートルで、JRAの競馬場では新潟競馬場(外回り:658.7m)に次いで2番目に長い。直線の中ほどにも高さ2メートルの長い上り坂があり、坂を登り切った後もゴールまで約250メートルの平坦路がある。
スタートから最初のカーブまでが短く、序盤から前へ行きたい馬が外側の枠に入った場合、スタートからすぐに先行できなければ、カーブで大きく外を回ることになり、距離を余計に走ることになるため、スタート直後の先行争いがひとつの見どころとなる。

【GI】天皇賞(秋)関連の話題・ニュース

  • 競馬テイエムオペラオー死ぬ日本中央競馬会(JRA)は20日、史上最多タイの中央G1で7勝を挙げたテイエムオペラオーが、17日に種牡馬としてけい養されていた北海道新冠町の白馬牧場で、心臓まひのため死んだと発表した。22歳だった。 同馬は1999年の皐月賞でG1初制覇。2000年には天皇賞・ ...
  • (6)天皇賞・春 チャンス到来 レインボーライン不良馬場で行われた秋の天皇賞。1着に1番人気キタサンブラック、2着に2番人気サトノクラウン、3着に13番人気レインボーラインが入った。3連複で3頭とも買っていたのに、軸がリアルスティ-ルだったため万馬券を逃してしまった。レース後に行われた反省会(飲み会)で、ある競馬記者に言われた。「そんなに好き ...
  • JRA史上「最強」の安田記念(G1)! スワーヴペルシアンリアルスティール参戦で「あれ?宝塚記念は?」ほかには、その年の秋に天皇賞馬となるカンパニー、高松宮記念1着のローレルゲレイロ、前年安田記念2着の外国馬•アルマダ、マイルCS2年連続2着のスーパーホーネット、G2•G3は好走しているファリダット、スマイルジャック、コンゴウリキシオーと、良い馬が揃い、盛り上がったレースでした。 しかし今年は、現時点でG1馬 ...
  • 競馬ファンからも称賛の声が! アニメ『ウマ娘 プリティーダービー』が予想以上の話題を呼ぶこの回では、競馬ファンには「沈黙の日曜日」として知られる、史実ではサイレンススズカがそのレース中に故障し、その後、予後不良と判断され、安楽死という処置になった1998年(平成10年)11月の「天皇賞(秋)」を意識したストーリーとなったが、圧倒的な逃げを見せている最中 ...
  • アンカツ騎乗馬「笠松、中央ベスト3」エンパイアペガサスが圧勝したオグリキャップ記念当日、笠松競馬場に里帰りしたアンカツさん。現役時代の減量苦から解放されて「太め .... ※08年の天皇賞・秋では、わずか2センチ差でウオッカに敗れたが、歴史的な名勝負を演じた。 □第1位 キングカメハメハ(日本ダービーを ...
  • 天皇賞・春(G1)スマートレイアー「史上初」偉業準備は整った!? 2年かけた「長距離牝馬」ここに完成か天皇賞・春(G1)の歴史の中で、これまで牝馬の出走が何度もあったが、一度も牝馬が馬券に絡んだことはない。最高着順を調べたが、ヤマノシラギクが6着に来た1984年まで遡らなければならない。 天皇賞・秋(G1)が3200mだった時代には1980年にプリティキャスト ...
  • 【オークス2018予想】パイオニアバイオ、条件整えば頭も狙える?また、ルーラーシップは不良馬場を得意とした馬としても知られ、叔父のレインボーラインは昨年の泥濘のようだった天皇賞(秋)で僅差の3着に入っており、母系も重馬場に強い血統が蓄積されている。数字だけをみれば勝ち味に遅い1勝馬の善戦マンといった雰囲気のパイオニア ...
  • 天皇賞の代名詞 唯一無二の「盾」の秘密あす29日、京都競馬場で第157回天皇賞・春が行われます。年に2回、春秋(秋は東京競馬場での開催)に行われるこのレースは1937年(昭和12年)秋が第1回とされ、80年近い歴史を刻んでいます。そして、天皇賞の代名詞としてよく用いられるのが「盾」です。天皇賞を10勝し、 ...
  • 天皇賞・春(G1)レインボーラインには疑問!? 天才・楠原安里梨が見据える長距離戦の「結末」29日に京都競馬場で開催される天皇賞・春(G1)。昨年はキタサンブラックがディープインパクトのレコードを更新する圧巻のパフォーマンスで優勝。勢いそのまま秋の天皇賞も優勝し、春秋連覇を達成して2年連続となる年度代表馬に輝いた。だが、その絶対王者も昨年惜しまれ ...