地方競馬【GI】東京大賞典

東京大賞典

東京大賞典(とうきょうだいしょうてん)は、特別区競馬組合が大井競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、GI)である。競馬番組表では「農林水産大臣賞典(国際交流) 東京大賞典」と表記している。
副賞は農林水産大臣賞、特別区競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、地方競馬全国協会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、東京都馬主会理事長賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞(2016年)。

概要

大井競馬はもとより、日本のダート競馬の1年を締め括る総決算レースである。
1955年に「秋の鞍(あきのくら)」の名称で創設され、春の鞍(のちの東京ダービー)・春の特別(のちのアラブダービー)・秋の特別(のちの全日本アラブ大賞典)とともに大井競馬場の四大競走として位置付けられた。第1回はダート2600mで施行され、1着賞金は100万円であった。その後、競走名は1964年に現名称となり、施行距離は幾度かの変遷を経て、1998年からはダート2000mで定着。南関東公営競馬では1978年に新設された帝王賞と共に、サラブレッド系古馬の2大競走としても位置づけられている。
開催時期は1964年から12月下旬で定着。1999年からは開催日も12月29日で固定され、南関東公営競馬のみならず日本競馬の1年を締め括る競走として定着した。
1995年より中央・地方全国交流競走に指定され、日本中央競馬会(JRA)および他地区地方競馬所属馬も出走可能になった。1997年には統一GI(南関東G1)に格付け、2011年からは外国馬も出走可能な国際競走に指定され、あわせて地方競馬で施行する競走としては初めての国際GIに格付けされた。
現名称となった1964年は、有馬記念を模したグランプリ競走として、ファン投票で出走馬を選出した。

競走条件

以下の内容は、2017年現在のもの。

出走資格:サラ系3歳以上選定馬(出走可能頭数:最大16頭)

  • 外国馬の出走がない場合の中央競馬所属馬の出走枠は7頭。

負担重量:定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減、南半球産3歳馬2kg減)

  • 選定後に所属変更した馬は出走できない(南関東地区所属馬は除く)。

優先出走権

地方競馬所属馬は、同年に行われる下表の競走で所定の成績をあげた馬に優先出走権が付与される。

競走名 格・条件 競馬場 距離 必要な着順
浦和記念 JpnII 浦和競馬場 ダート2000m 1・2着馬
勝島王冠 南関東SIII 大井競馬場 ダート1800m 1着馬

浦和記念で他地区地方競馬所属馬が優先出走権を得た場合、南関東所属馬の出走枠を減らすことが定められている。

賞金

2016年の1着賞金は8000万円、2着2800万円、3着1600万円、4着800万円、5着400万円、着外手当30万円。

地方競馬で施行する競走としては、JBCクラシックと同額の1着賞金が設定されている。