中央競馬【GIII】富士ステークス
富士ステークス(ふじステークス)は、日本中央競馬会(JRA)が東京競馬場で施行する中央競馬の重賞競走(GIII)である。
競走名の「富士」は富士山に由来。東京競馬場のスタンドからは晴れた日に富士山が見えることがあり、2007年に完成した新スタンドも「フジビュースタンド」と名付けられている。
概要
1981年にジャパンカップが創設された際、同競走に出走する招待馬とその帯同馬、および代表候補の地方競馬所属馬が出走できる国際招待競走として、11月上旬に4歳(現3歳)以上の馬による芝1800mのオープン競走が東京競馬場で設けられた。このオープン競走に1984年より「富士ステークス」と競走名がつけられ、これが本競走の前身とされている。
その後1997年より距離を芝1400mに短縮し、馬や関係者の諸費用をJRAが負担しない国際競走に改めたうえ施行時期も11月下旬に移され、スプリンターズステークスの前哨戦として位置づけられた。1998年には重賞(GIII)に格付けされた。
2000年にスプリンターズステークスの施行時期が初秋の中山開催に移されると、本競走は距離を芝1600mに変更のうえ施行時期も10月に繰り上げ、マイルチャンピオンシップの前哨戦に位置づけられた。2014年からは本競走の1着馬に、マイルチャンピオンシップの優先出走権が与えられている。
競走条件
以下の内容は、2016年現在のもの。
出走資格:サラ系3歳以上
- JRA所属馬(外国産馬含む)
- 地方競馬所属馬
- 外国調教馬(9頭まで、優先出走)
負担重量:別定(3歳54kg、4歳以上56kg、牝馬2kg減)
- 2015年10月24日以降のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬3kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GII競走またはGIII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増
- 2015年10月23日以前のGI競走(牝馬限定競走を除く)1着馬2kg増、牝馬限定GI競走またはGII競走(牝馬限定競走を除く)1着馬1kg増(2歳時の成績を除く)
マイルチャンピオンシップのステップ競走に指定され、地方競馬所属馬はマイルチャンピオンシップの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている。また、地方競馬所属馬は本競走で2着以内の成績を収めると、マイルチャンピオンシップに優先出走できる。
賞金
2016年の1着賞金は4100万円で、以下2着1600万円、3着1000万円、4着620万円、5着410万円。