地方競馬【JpnI】帝王賞
帝王賞(ていおうしょう)は、特別区競馬組合が大井競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnI)である。農林水産大臣より寄贈賞の提供を受けており、正式名称は「農林水産大臣賞典 帝王賞」と表記される。
副賞は、農林水産大臣賞、特別区競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、東京都馬主会理事長賞(2017年)。
概要
ダートの実力馬が全国から集い、上半期のダート競馬を締めくくるチャンピオン決定戦。中央との交流戦となった1986年から2015年まで、中央競馬所属馬16勝(同着優勝が1度)、地方競馬所属馬14勝となっている。
第1回は大井競馬場のダート2800mで行われ、距離は1986年から2000mに変更された。1986年4月には「中央競馬招待競走」に指定され、日本中央競馬会(JRA)所属馬が出走可能になったほか、1995年には東京盃・東京大賞典とともに中央・地方全国指定交流競走となった。1989年に札幌競馬場で創設されたブリーダーズゴールドカップ(ホッカイドウ競馬)とともに、中央競馬と地方競馬の全国交流競走としては長い歴史を持つ。
競走条件
以下の内容は、2017年現在のもの。
出走資格:サラブレッド系4歳以上
- フルゲート16頭(中央競馬所属馬の出走枠は7頭)。
負担重量:定量(57kg、牝馬55kg(南半球産4歳1kg減))
優先出走権
地方競馬所属馬は、下表の競走のいずれかで2着以内の成績を収めた馬に優先出走権が与えられる。なお、かしわ記念で地方競馬他地区所属馬が優先出走権を得た場合は南関東所属馬の出走枠が減らされ、他地区所属馬の出走枠が増やされる。
競走 | 格・条件 | 競馬場 | 距離 | 備考 |
---|---|---|---|---|
かしわ記念 | JpnI | 船橋競馬場 | ダート1600m | |
大井記念 | SII | 大井競馬場 | ダート2000m | 2013年までダート2600mで施行 |
賞金
2017年の賞金額は、1着6000万円、2着2100万円、3着1200万円、4着600万円、5着300万円、着外手当25万円。