地方競馬【JpnI】ジャパンダートダービー
ジャパンダートダービーは、特別区競馬組合が大井競馬場ダート2000mで施行する地方競馬の重賞競走(ダートグレード競走、JpnI)である。農林水産大臣が賞を提供しており、正式名称は「農林水産大臣賞典 ジャパンダートダービー」。
副賞は、農林水産大臣賞、特別区競馬組合管理者賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、東京都馬主会理事長賞(2017年)。
概要
1996年に創設された4歳ダート三冠(ユニコーンステークス・ダービーグランプリ・スーパーダートダービー)の3競走はいずれも秋に開催される競走だった為、「春にも4歳(現3歳)のダートチャンピオン決定戦を」という意見があった。また特別区競馬組合が主催するダート4歳ダート三冠競走最終戦のスーパーダートダービーを統一GIIから統一GIに昇格を目指していた思惑とも合致しスーパーダートダービーをスーパーチャンピオンシップと改名の上、4歳ダート三冠から撤退および南関東交流競走に降格させ本競走を統一グレード競走のスーパーダートダービーの後身競走として春季に新設した。春の3歳ダートチャンピオン決定戦の位置付けで、統一JpnIとして開催されている。なお、2006年までは南関東G1が併記されていた。
また新設年よりユニコーンステークス・ダービーグランプリと共に3歳ダート三冠を形成。更に2002年より羽田盃・東京ダービーと共に南関東3歳三冠を形成した(1996年から2001年までは東京王冠賞が南関東三冠の二戦目として行われており、あわせて四冠であった)。
なお、2007年までは1着入賞した地方所属馬に限りダービーグランプリの優先出走権が与えられた。19回(2017年)まで牝馬の優勝はない。
競走条件
以下の内容は、2017年現在のもの。
出走資格:サラブレッド系3歳
- フルゲート16頭で中央所属馬の出走枠は7頭。
負担重量:定量(56kg、牝馬54kg(南半球産2k減))
優先出走権
地方所属馬に限り優先出走権保持馬、指定馬が所属枠内の頭数で出走できる。その競走は以下のとおり。
優先出走権トライアル競走交流(優先出走権付与対象は地方所属馬のみ)
競走名 | 格・条件 | 競馬場 | 施行距離 | 取得条件 |
---|---|---|---|---|
兵庫チャンピオンシップ | JpnII | 園田競馬場 | ダート1870m | 1着 |
ユニコーンステークス | GIII | 東京競馬場 | ダート1600m | 1着 |
関東オークス | JpnII | 川崎競馬場 | ダート2100m | 1着 |
南関東
競走名 | 格・条件 | 競馬場 | 施行距離 | 取得条件 |
---|---|---|---|---|
羽田盃 | SI | 大井競馬場 | ダート1800m | 1着 |
東京ダービー | SI | 大井競馬場 | ダート2000m | 1着・2着 |
競走名 | 格・条件 | 競馬場 | 施行距離 | 取得条件 |
---|---|---|---|---|
九州ダービー栄城賞 | S1 | 佐賀競馬場 | ダート2000m | 1着入賞 |
東海ダービー | SPI | 名古屋競馬場 | ダート1900m | 1着入賞 |
兵庫ダービー | 重賞 | 園田競馬場 | ダート1870m | 1着入賞 |
岩手ダービーダイヤモンドカップ | M1 | 水沢競馬場 | ダート2000m | 1着入賞 |
北海優駿(ダービー) | H1 | 門別競馬場 | ダート2000m | 1着入賞 |
高知優駿 | 重賞 | 高知競馬場 | ダート1900m | 1着入賞 |
石川ダービー | 重賞 | 金沢競馬場 | ダート2000m | 1着入賞 |
また上記以外のダートグレード競走の1着入賞馬、兵庫チャンピオンシップの2着・3着入賞馬、中央競馬における重賞競走(2歳芝重賞・障害重賞除く)及びオープン特別競走(芝・障害・2歳競走を除く)の1着入賞馬にも指定馬としての権利が与えられる。
賞金
1着4500万円、2着1575万円、3着900万円、4着450万円、5着225万円、着外手当25万円