地方競馬【JpnI】マイルチャンピオンシップ南部杯

マイルチャンピオンシップ南部杯

マイルチャンピオンシップ南部杯(マイルチャンピオンシップなんぶはい)は、岩手県競馬組合が盛岡競馬場で施行する地方競馬の重賞競走(JpnI、ダートグレード競走)である。
農林水産大臣が賞を提供、またRoad to JBCに指定されているため、正式名称は「農林水産大臣賞典 Road to JBC マイルチャンピオンシップ南部杯」と表記される。通称:南部杯。また中央競馬でのマイルチャンピオンシップと区別するためマイルCS南部杯、マイル南部杯、MCS南部杯と表記されることがある。
競走名は江戸時代に盛岡藩を治めていた南部氏に由来し45代当主・南部利昭の許可の下、名付けられた。表彰式には毎年南部家当主が出席し、南部杯を授与している。
副賞は、南部杯、農林水産大臣賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、岩手県知事賞(2017年)。

概要

岩手県競馬組合創立25周年を記念し、1988年に北日本マイルチャンピオンシップ南部杯として創設された競走、第1回は水沢競馬場のダート1600mで施行された。創設当初は北日本地区(道営、東北、北関東)交流競走で、地方競馬の北日本地区のマイル最強馬決定戦の位置付けとされた。
1995年に中央・地方全国指定交流競走に指定されたと同時に現在のマイルチャンピオンシップ南部杯に改名、北日本地区以外の地方所属馬及び中央競馬所属馬も出走可能になった。1996年には開催場を現在の盛岡競馬場に変更、1997年には前年から施行されたダートグレード競走のGI(統一GI)に格付けされ、日本の秋のダートのマイル最強馬決定戦として定着していった。
2002年からはRoad to JBCに指定されており、本競走の優勝馬にはジャパンブリーディングファームズカップ2競走(JBCクラシック・JBCスプリント)への優先出走権(出走できるのはどちらか一方の競走)が与えられる。
発走時のファンファーレは岩手競馬のJpnI用のファンファーレが使用されている。2007年に岩手競馬のファンファーレはJpnI用を含め全てが新しい物に切り替わったが、JpnI用のファンファーレは2009年から従来の物に戻されている。また、2015年からは盛岡市の市民吹奏楽団 「グーテン・ライエ吹奏楽団」による生演奏が行われている。

競走条件

以下の内容は、2017年現在のもの。

出走資格:サラブレッド系3歳以上

  • フルゲートは16頭で、出走枠は中央競馬所属馬7頭、岩手所属馬4頭、岩手以外の地方競馬所属馬5頭と定められている。

負担重量:定量(3歳55kg、4歳以上57kg、牝馬2kg減(南半球産3歳1kg減))

優先出走権

以下の競走の優勝馬には本競走の優先出走権が付与されている。

競走 格・条件 競馬場 施行距離 取得条件
青藍賞 M2 水沢競馬場 ダート1600m 1着

以前は地方全国交流であったが、2017年現在、岩手所属限定の競走となっている

賞金

1着4500万円、2着1035万円、3着585万円、4着405万円、5着225万円、着外手当は6着67万5000円、7着45万円、8着以下22万5000円。