地方競馬【JpnIII】白山大賞典

白山大賞典

白山大賞典(はくさんだいしょうてん)は、金沢競馬場で施行される地方競馬の重賞競走(JpnIII)である。
農林水産省が賞を提供しているため、正式名称は「農林水産大臣賞典 白山大賞典」と表記される。競走名は金沢競馬場のある石川県と岐阜県に跨ってそびえる白山に由来。
副賞は、農林水産大臣賞、石川県知事賞、日本中央競馬会理事長賞、日本馬主協会連合会長奨励賞、日本地方競馬馬主振興協会会長賞、地方競馬全国協会理事長賞、全国公営競馬主催者協議会会長賞、(一社)石川県馬主協会長賞(2017年)

概要

1981年に第1回が開催され、以後金沢競馬場最大の競走として長らく親しまれている。
1997年にダートグレード競走のGIIIに認定され、2100mに距離短縮となった。本競走を前哨戦としてJBCクラシックへ向かう出走馬も多い。
1998年以降、2000年・2002年・2004年・2006年・2010年・2012年・2014年と地方競馬所属馬が2着に食い込む健闘を見せており、特に2004年以降の2着に入った地方馬は全て地元金沢所属である。地元所属馬の優勝が遠ざかっているのが課題であるが、それでもダートグレードレースとしては比較的地元も含めた地方所属馬が活躍している(金沢所属馬については地元の重賞も比較的長距離が多いために、近年ダートの長距離に適性がある中央馬が転入している事も影響している)。なお、後述の理由で2007年は地元金沢所属馬が優勝している。
2003年優勝馬イングランディーレが翌年春の天皇賞勝利、2004年優勝馬タイムパラドックスが翌月のジャパンカップダート勝利と2年連続でこのレースの勝ち馬がG1勝利馬となった。それ以後も、スマートファルコンやニホンピロアワーズといった後のGI級競走優勝馬を輩出している。

競走条件

以下の内容は、2017年現在のもの。

出走資格:サラブレッド系3歳以上

  • 金沢所属馬が原則3頭
  • 金沢以外の地方競馬所属馬が原則4頭
  • JRA所属馬が5頭

負担重量:別定(3歳52kg、4歳以上54kg、牝馬2kg減(南半球産3歳2kg減))

上記を基本重量とし、更に以下のように斤量が課せられる

  • 本年9月28日以前のGI/JpnI競走1着馬は5kg、GII/JpnII競走1着馬は3kg、GIII/JpnIII競走1着馬は1kg負担増となる(ただし2歳時の成績は対象外)
  • 上記重量に加え、G/Jpn競走通算3勝以上馬は1kg増、更に2勝ごとに1kg増。
  • 負担重量の上限は3歳58kg、4歳以上60kg、牝馬2kg減。

賞金

1着2100万円、2着483万円、3着252万円、4着189万円、5着126万円、着外21万円。